ピラティスインストラクターの「あるある悩み」：お客様から教えていただいた事

インストラクターの迷いはお客様自身の動きに自信を持てない原因に…

去年の年末、とある一般のお客様がいらっしゃいました。
プライベートピラティス歴は３年程なのに、あちこちが硬くなりやすい方でした。
もちろん呼吸がすごく強くて、肋骨は綺麗に閉じました、動きは全てアウターでやっていました。

レッスンが終わった後、
「そんなに力は要らないって知りませんでした」
「肋骨の締めすぎは良くないですね」
「レッスン後こんなにからだが楽になると思わなかった」

これは他のお客様からもよくいただく感想ですが、私もそんなに考えたことはなかったです。

家族の都合で、地元大阪から府外へ行ったり来たりのライフスタイルの方で、
何回かのレッスン後、３ヶ月ぶりにまたお見えになりました。

Jacquin

最近調子は良かったですか？

右の股関節が痛いです…

お客様

Jacquin

前はそんな痛みは無かったですよね？どんな時に痛みますか？

普通に歩くだけでも痛い日があります…

お客様

何かおかしいなと疑問に思いながら、とりあえず呼吸とwarming upから始めました。
すると呼吸や体を動かす力がまた以前のように強くなっていて、
これまでできていたはずのことが全て忘れられてしまっているようで、

途中、

Jacquin

大阪にいない時は何をしていましたか？

やっぱりピラティスしたいので近くのスタジオへ行きました。
呼吸のことは大きく強調されて、お腹も完全に締めないといけないとアドバイスされ、じゃないとすぐ注意されます…

毎回レッスン後はすごく疲れてしまって、車に戻るまでの力もありません、ここのレッスンとは正反対、いつも2,3日の筋肉痛になります。

お客様

Jacquin

アウターが中心のスタジオですね…
近くに先生がいれば全然紹介させていただきますけど…

とあるお客様の話です。

これまで沢山のピラティスインストラクターの身体を通して見てきたあるあるですが、
実はそのままのことをお客様にも教えています。

そのお客様が通っていたスタジオの先生もお腹を完全にしめてますね…
おそらく毎回の自主練習後も2、3日筋肉痛ですね…
自分の師匠のところへ行っても自分の変化が少ない…
自分の能力不足と思ってる…

それが正解と思っているなら、続きの文章は読んでも時間が勿体無いだけです。

自分をもっと進化させたい、
スキルアップしたい、
お客さまの継続率を上げたいと思う方、この先の内容は一番大事な所です。

もちろん、アウターを鍛えることも必要ですが、身体の筋肉の働きには順番というものがあります。
エクササイズを行う時、必ずこのルールを守ります。

それはコア＞スタビリティ＞モビリティです。

身体の不調、変化が少ない…などの原因もそのルールを守って生活できていないからなのです。
達成感や鍛えた感を目的に、
ついつい力を入れて動いて欲しいインストラクターもいれば、
そう考案した流派もあります。

何が正しいか正しくないかではなく、
私が所属するストットピラティス（業界で一番難関と言われていたらしい、最初は全然知らなかった…）
そして、理学療法士としての医学知識、医学臨床経験とピラティス指導経験を通して、
同じ体調のまま変化が見られないというお客様はこれまでいらっしゃいません。

全員がピラティスを始める前より元気です、年齢を重ねているにもかかわらず、
できる動きや生活の中での動作は、びっくりするぐらい向上しています。

ピラティスの効果、
１回目のレッスンでは2-3日間、
10回目のレッスンで約一週間、
そして１年経つ頃には、2週間から１ヶ月程もキープすることがきます。

「そのお客様方はお家でもピラティスをしているのですか？」

と聞きたいでしょう？

実はみんな何もしてないです、もちろんインスタなどを見ながら試している方もいます、そこはみんなに任せてます。

１回目や2回目のレッスン時から必ずお伝えしている2つのことがあります。

身体が硬くなったら、ボールでの呼吸を練習してくださいね
そして骨盤ニュートラル、余裕がある時に探してみてくださいね

それだけです。