お客様が正しく動けない要因はインストラクターのキューイングにある?
A子:先生、バックローイング1番プラウはどのようなキューイングでも肘が曲がってしまいます。それは腕の筋力が弱いということでしょうか?
J:どんなキューイングをしていましたか?
A子:「肘を曲げない」ですが、その言葉によって今度は過伸展してしまう…過伸展しないようにと言ったらまた曲がってしまう...
J:なるほど...
これはインストラクターからよくある質問です。もちろんバックローイングに限らず、どんなエクササイズに関してもこういった疑問が出てきます。 私がインストラクターの皆さんによくお伝えすることは、「お客様ができない理由は絶対にインストラクター側に要因があります」ということです。言いたいことは、お客さまの腹筋力や他の所の筋力とは全然関係ないということです。 運動制御の文章の中でも話しましたが、動きができるようになるまでには脳からの指令が必要です。ですのでどんな表現、どんな工夫をすれば脳の指令が正しくできるかということはすごく大事です。そこで今日はキューイングについて深く話していきたいと思います。
------------------目次------------------
脳が理解できないことはある?
脳の仕業で動きが変わってくる?
肘が曲がってしまうことは脳の指令が間違えているから?
キューイングはそれほど動きに影響する?
----------------------------------------
脳が理解できないことはある?
冒頭のA子さんの話、一番の原因は何だと思いますか? 使いたい筋肉がサボってる?体幹(コアマッスル)がまだしっかりしていない?腕の筋力は本当に弱い?練習が足りてない?...など考えているでしょうか?本当の原因は...
------------------more------------------
この記事は会員限定です。登録すると続きをお読みいただけます。
すべての記事が読み放題、年間会員のお悩みにお答えします!